車椅子ユーザーでもバリアフリーツアーを利用すれば、ご高齢者も安心してヨーロッパ旅行を楽しむことができます!
特に、ウィーンやバルセロナなどの都市は、平坦な地形であったり、バリアフリー対応の施設も充実していて、公共交通機関も利用しやすい国です。
また、HISユニバーサルツーリズムデスクでは、個人旅行や添乗員同行のツアーなど、様々なバリアフリープランがあるので、車椅子でも海外旅行にチャレンジできますよ。
車椅子ユーザーやご高齢者でも、行きたいという気持ちがあれば、旅行会社のバリアフリーツアーなどを利用してヨーロッパ旅行を楽しむことができるのです!
ヨーロッパ各国のバリアフリー対応や鉄道やバスなどの移動手段、ホテルなどの宿泊施設についてご紹介いたします。
ヨーロッパへ旅行をしたいけれど、諦めていた車椅子ユーザーの方、またはそのご家族の方々、この機会にヨーロッパ旅行へ行ってみてはいかがでしょうか♪
ヨーロッパでのバリアフリー対応!旅行のおすすめ都市
ヨーロッパには、バリアフリーが進んでいる都市がいくつもあります。
ここでは、ヨーロッパ旅行を楽しむための、車椅子で移動しやすい都市やバリアフリーがどの様に対応されているのかご紹介します。
ヨーロッパはバリアフリー対応されている場所も多いですが、できるだけ同行者がいる方が安心です。
フィレンツェ(イタリア)
平坦な地形と手入れの行き届いた石畳の歩道が特徴で、市街地はアクセスしやすく、公共交通機関も利用しやすいです。
多くの美術館ではエレベーターやスロープが設置されており、車椅子利用者もアクセスしやすい環境が整っています。また、国立美術館では障害者とその同伴者の入場が無料です。
ロッテルダム(オランダ)
公共交通機関については、ロッテルダムのトラムやバスは車椅子利用者向けに設計されており、ノンステップの車両やエレベーター、スロープが整備されていて、障害者に優しい環境が整っています。
観光名所もバリアフリー対応が進んでおり、高さ185メートルのタワー「ユーロマスト」や蒸気船「SSロッテルダム号」などでは、車椅子利用者が安心して訪れることができるよう配慮されています
リュブリャナ(スロベニア)
スロベニアのリュブリャナは、比較的平坦な地形であり、高低差がある場合でもエレベーターやスロープが充実しています。
公共交通機関については、リュブリャナのバスは低床バスが運行されており、車椅子ユーザーでも容易に乗降できるようになっています。また、主要なバス停には視覚障害者向けの音声案内システムも導入されていますよ。
観光名所についても、リュブリャナ城やトリプル橋など、多くの主要な観光地がバリアフリー対応。特にリュブリャナ城は、エレベーターを利用してアクセスできるため、障害者や高齢者でも訪れやすい場所となっています。
ウィーン(オーストリア)
ウィーンでは多くの観光名所や公共交通機関がバリアフリー対応で、障がい者や特別な配慮を必要とする人々も旅行を楽しむことができます。
博物館や美術館では視覚や聴覚に障害のある方々のために特別なプログラムが提供されていて、車椅子利用者にも優しい設計となっています。
また、ウィーン国立歌劇場などの主要施設にはバリアフリーのトイレやアクセススロープが整備されています。ウィーンには多くのバリアフリー対応ホテルもありますよ。
ザルツブルク(オーストリア)
ザルツブルクは、多くの観光名所やホテル、レストランがバリアフリー対応しており、車椅子利用者にも優しい環境が整っています。
特に、レッドブル・アレーナスタジアム近くのホテルや、ルンガウ地方のバリアフリーのハイキングコースが人気の一つ。空港からのプライベート送迎サービスも利用可能で、快適な旅行をサポートしてくれますよ。
ザルツブルクでは1997年から障害者協議会を設立し、政策決定に障害者の代表を参加させることで、バリアフリーの向上に努めている都市です。
ヨーロッパでは、それぞれ独自の取り組みでバリアフリー環境を整備していることがわかったと思います。
事前にしっかり調べて行くことで、車椅子ユーザーなどの障がい者だけでなく、ご高齢者やお子様連れの家族など、多くの人々が快適な旅行することができますよ♪
ヨーロッパの観光名所でのバリアフリー対応!有名観光地も車椅子で♪
ヨーロッパの観光名所は、バリアフリー対応がされているスポットも多いので、車椅子ユーザーも有名な観光地を楽しむことができますよ。
各観光地に行く際には、事前予約が必要な場所もあるので調べて行くことが重要です。旅行や観光に行く前に調べることで快適に安心して過ごすことができます♪
エッフェル塔(フランス・パリ)
エッフェル塔は、パリのシンボルとして有名な観光名所で、バリアフリー対応がされています。車椅子ユーザーのために専用のエレベーターが設置されていて、上層階までアクセス可能です!
また、周辺にはバリアフリーのホテルや観光地も多く、車椅子での旅行をサポートする環境が整っています。パリを訪れる際には、エッフェル塔からの美しい景色を楽しむことができますよ♪
コロッセオ(ローマ)
ローマのコロッセオは、車椅子ユーザーや身体の不自由な方々にとってもアクセスしやすい観光地です。バリアフリーツアーもあり、エレベーターを利用して円形闘技場の各階を見学することができます。
また、フォロ・ロマーノやパラティーノの丘も含まれるツアーがあり、古代ローマの壮大な歴史を体験できますよ。
ヴァチカン美術館(ヴァチカン市国)
ヴァチカン美術館は、古い建物でありながら、バリアフリー対応がしっかりとされています。車椅子利用者向けのツアーもあり、システィーナ礼拝堂を含む美術館内を快適に見学することができます。
優先入場チケットを利用することで、混雑を避けてスムーズに入場することが可能です。美術館内の動線は工夫されており、見学者が快適に過ごせるよう配慮されています。
ルーヴル美術館(フランス)
ルーヴル美術館は、すべての訪問者が美術を楽しむことができるように、バリアフリーの取り組みを強化しています。
車椅子の貸し出しが無料で行われており、館内には車椅子専用のトイレやエレベーター、スロープが設置されています。
エレベーターは赤いアイコンで表示され、視覚的にもわかりやすくなっていますよ。
また、車椅子利用者は特別なルートから入場でき、長時間の行列を避けることができます。さらに、ガイドツアーや案内図も用意されており、事前に情報を確認することでスムーズな移動が可能です。
ヨーロッパのバリアフリーな移動手段!車椅子で鉄道やバスに乗車できる
ヨーロッパのバリアフリーに対応した移動手段は、障がい者や高齢者が快適に移動できるよう、さまざまな整備がされています。
ヨーロッパの鉄道は多くの国でバリアフリー化が進んでいますよ。
例えば、ドイツの高速列車ICEでは、車いす利用者向けの特別な座席やトイレが設置されています。ですが、古い駅では未対応のケースもあるので注意が必要です。
北欧諸国では、公共交通機関全体がバリアフリーに配慮されているとされ、「車いすで行けない場所はない」と称賛されることもありますが、実際には改善が必要な場所もあります。
多くのヨーロッパの都市ではノンステップバスやリフト付きのバスが導入されており、車いす利用者が容易に乗降できるようになっています。
例えば、ロンドンでは車いす対応のタクシーサービスも充実しており、利用者は事前連絡なしで乗車できる場合もありますよ。
フェリーやボートサービスもバリアフリー対応が進んでいます。特に観光地では、車椅子スペースを設けたフェリーもあり、障がい者も利用しやすい環境が整えられています。
ヨーロッパ各国にはバリアフリーな交通サービスが提供されていますが、古い駅や施設ではバリアフリー対応が不十分な場合があるので、事前に調べて乗る前に確認してから移動しましょう。
ヨーロッパ旅行でのバリアフリーな宿泊施設・ホテル
ヨーロッパには、障害を持つ方々や高齢者が快適に滞在できるバリアフリー対応の宿泊施設が多く存在します。以下に、いくつかの国や地域ごとにおすすめの宿泊施設を紹介します。
スペインのバリアフリーな宿泊施設・ホテル
スペインのバリアフリー対応がされている宿泊施設やホテルをいくつかご紹介します。
HOTEL NARCEA(サンタポーラ)は、コンシェルジュサービス、ツアーデスク、無料Wi-Fi提供など便利なサポートがあり、身体障害者向けの設備が整っています。
Silken Puerta de Irati(オチャガビア)は、季節限定の屋外プール、テラス、レストランとバーを完備。バリアフリー対応の客室があり、快適に滞在できます。
Hotel Regina(マドリード)は、有名な広場プエルタ・デル・ソルにアクセスしやすい近さで、マドリードの中心ソル駅から徒歩2分程度。朝食が豊富で、無料Wi-Fiも利用可能です。
Hotel Liabeny(マドリード)は、プエルタ・デル・ソルから200mの距離にあり、ジムとサウナを完備。バリアフリー対応の設備が整っているマドリード中心地のホテル。
ドイツのバリアフリーな宿泊施設・ホテル
ドイツのバリアフリー対応の宿泊施設は約1万軒以上あり、車椅子ユーザーが快適に過ごせるように設計されています。広い通路や段差のないエントランス、車椅子対応のバスルームなどが整備されていますよ。
The Mandala Hotel(ベルリン)は、ベルリン中心部にある5つ星ホテル。スパでマッサージや美容トリートメントを楽しむこともでき、ミシェラン2つ星レストランが併設されています。
Prize by Radisson, Hamburg City(ハンブルク)は、3つのカテゴリーに分けられた393 室の客室があり、車椅子対応の客室も用意されています。観光地へのアクセスが便利で、宿泊者から高い評価を受けているホテル。
Rioca Stuttgart Posto 6(シュトゥットガルト)は、シュトゥットガルト空港まで8kmで公共交通機関や地元の観光地へのアクセスがしやすいホテル。
Fourty Three Luxury Serviced Apartments(デュッセルドルフ)は、デュッセルドルフ中央駅、ケーニヒスアレー、ドイツオペラ・アム・ラインなどの人気観光スポットも近く、最寄りのデュッセルドルフ空港までは約8kmです。
フランスのバリアフリーな宿泊施設・ホテル
フランスのバリアフリー対応がされている宿泊施設やホテルをご紹介します。車椅子ユーザーが宿泊される場合には事前確認と宿泊先へも伝えておくと対応もスムーズです。
Zoku Paris(パリ)は、フィットネスセンター、共用ラウンジ、テラス、レストラン、Barがあり、館内全域での無料WiFiを提供。凱旋門まで3.2km、ピガール駅まで3.2kmの距離で観光地へもアクセスしやすいホテルです。
Pullman Lyon(リヨン)は、パールデュー駅から徒歩2分以内!4つ星のホテルで、ルームサービスとフロントは24時間対応。Barも利用できます。
La Demeure Montaigne(パリ)は、5つ星のホテル。フロントも24時間対応です。滞在中にはスパや屋内プール、サウナ、レストランを利用することができます。凱旋門、エッフェル塔、オランジュリー美術館にもアクセスしやすいホテルです。
Hôtel Le Milie Rose(パリ)は、パリ北駅から徒歩12分の4つ星ホテル。ピガール駅、ラ・シガール・コンサートホール、ガルニエ宮などの観光地にアクセスしやすいホテルです。最寄りのオルリー空港までは約19km。
ヨーロッパでバリアフリー旅行をするための注意点
ヨーロッパでのバリアフリー旅行を計画する際には、気をつけるべき注意点があります。注意点を確認して安全な旅にしましょう。
まず、交通機関のバリアフリー状況を確認することが重要です!!ヨーロッパの多くの都市では公共交通機関が整備されていますが、国や地域によってバリアフリーの程度は異なります。
例えば、ドイツやスウェーデンでは公共交通機関のバリアフリー化が進んでおり、車椅子ユーザーにとって移動しやすい国ですが、一方で、東欧諸国ではバリアフリー設備が不十分な場合があるので、事前に調査しておく必要があります。
次に、宿泊施設の選択も重要です。多くのホテルや宿泊施設はバリアフリー対応の部屋を提供していますが、すべての施設がそうとは限りません。
予約時にエレベーターの有無や部屋の広さ、トイレのバリアフリー設備について確認することが大切です。また、ユニバーサルルームを用意している宿泊施設を選ぶとバリアフリー対応になっているので安心ですよ。
さらに、観光地もバリアフリーの対応がされているのか確認が必要です。多くの主要観光地はバリアフリー対応ですが、歴史的な建物や古い街並みは段差や狭い通路があることがあります。
そして、旅行先で何か問題が発生した場合に備えて、近隣の病院や救急医療機関の情報を把握しておくと安心ですよ。
最後に、旅行保険への加入も忘れずに行いましょう。特に海外旅行では予期せぬトラブルが発生する可能性があるため、医療費やキャンセル料などをカバーする保険に加入しておくことが重要です!!
2024年には、ロンドンがヨーロッパで最もアクセスしやすい都市として認識されており、レストランの50.5%、ホテルの9.4%、アトラクションの30%がバリアフリー対応しています。
パリやアムステルダムもバリアフリー化が進んでおり、旅行者にとって魅力的な目的地となっていますよ。
このような注意点に気をつけながら旅行の計画を立てることで、バリアフリー対応のヨーロッパ旅行をより快適で楽しいものにすることができます♪
まとめ
- 車椅子ユーザーでもバリアフリーツアーを利用すればヨーロッパ旅行ができる
- HISユニバーサルツーリズムデスクでは、個人旅行や添乗員同行のツアーがある
- ヨーロッパの有名観光地(エッフェル塔、ヴァチカン美術館、コロッセオ)などでバリアフリー対応されている
- 鉄道やバスなど交通機関のバリアフリー状況を確認することが大切
- 近隣の病院や救急医療機関の情報を把握しておく
- 旅行保険への加入も忘れずに行う
ヨーロッパ旅行や海外旅行は、スマホやパソコンのWiFi状況やネット通信ができるかも重要です。
また、人の多い観光地ではスリなども多いので貴重品などの扱いには注意しましょう。
事前に調べることでさまざまなトラブルを避けることができますよ♪安心安全なヨーロッパ旅行を楽しみましょう♪
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