伊勢神宮の参拝記|二見興玉神社・外宮・内宮・猿田彦神社巡り

伊勢の参拝旅をイメージし、森の鳥居と参道、二見の夫婦岩を組み合わせた水彩調イラスト 国内旅行(番外編)
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今回のお伊勢参りは、津観音から始まりました。2026年10月24日から26日までの2泊3日。沖縄から移動した初日は津に宿泊し、翌日は二見興玉神社、猿田彦神社、伊勢神宮の外宮、内宮の順に参拝しました。

いつもはヨーロッパの旅や神話を書いている「トネリコの庭」ですが、今回は国内旅行の番外編です。日頃から神社やお寺を巡ることが好きで、伊勢もいつか訪ねたいと思っていたところ、親戚に誘われて行くことになりました。

雨の中の蛙、二見で出会った沖縄産の大きな貝、夕方の内宮。参拝先で見たことや感じたことを、実際に訪ねた順番でまとめます。3日目の志摩の天の岩戸については、別の記事で詳しく紹介しています。

伊勢神宮の参拝記|津観音から始めた2泊3日の順番

まず、今回の参拝と旅の流れをまとめます。

日程実際に訪ねた順番
1日目・10月24日沖縄から移動し、夕方に津へ到着 → 宿泊先の近くの津観音
2日目・10月25日二見興玉神社 → 猿田彦神社 → 伊勢神宮・外宮で参拝とご祈祷 → 内宮
2日目の夜満船屋で、沖縄から集まった9人で食事
3日目・10月26日志摩の天の岩戸へ

これは私たちが実際に巡った順番です。内宮には夕方ぎりぎりの到着になったため、これから計画する方は、移動だけでなく境内を歩く時間にも余裕を取ってください。

1日目は津観音へ|お伊勢参りの「片参り」の由来を知る

津観音の朱色の堂宇と、温かな灯りが映る雨の石畳を描いた水彩調のイメージイラスト

初日は、沖縄からの移動にほとんどの時間を使いました。津市に着いたのは夕方。遠くへ足を延ばすのは控え、宿泊先の近くにあった津観音を参拝しました。

調べてみると、津観音にもお伊勢参りと深い関わりがあることを知りました。

津観音の公式案内によると、祀られている国府阿弥陀如来は、天照大神の本地仏とされています。神と仏を結びつけた信仰の中で、天照大神と結びつく仏として信仰されてきたのだそうです。

かつては伊勢神宮とともに参拝する習わしがあり、国府阿弥陀如来に参らないお伊勢参りを「阿弥陀に詣らねば片参宮」と言われたようです。

→ 津観音公式:津観音について

今回、津に宿泊したことで、そんな歴史を知ることができました。津観音からお伊勢参りを始められて、よかったと思います。

ここで引いたおみくじは、第18番の吉。「過去にこだわらず心を改めれば幸せきたる」という言葉をいただきました。

二見興玉神社の参拝記|蛙の手水舎と天の岩屋を巡る

雨に霞む夫婦岩と、雨粒に濡れた蛙の像を描いた二見興玉神社のイメージイラスト

2日目は、夫婦岩で知られる二見興玉神社から参拝を始めました。

手水舎で目を引いたのは、大きく口を開けた青緑色の蛙たち。大小の像が並び、手前には柄杓が用意されていました。境内には白い蛙の形をしたおみくじもあり、いろいろな姿の蛙に出会えます。

雨に濡れた景色の中で蛙たちを眺めながら、二見ならではの参拝の時間を過ごしました。

二見浦は、古くから伊勢神宮へ向かう前に身を清める禊の地とされてきた場所です。夫婦岩は、縁結びや夫婦円満の象徴としても親しまれています。

→ 伊勢市観光協会:二見興玉神社の歴史と見どころ

私も、自分の良いご縁を願ってお参りしました。

駐車場については有料で、1,000円を駐車場入り口でお支払いですが、お土産屋さんで使える1,000円割引券をもらうことができます。

二見興玉神社の天の岩屋とは?岩窟に伝わる信仰

境内では、「天の岩屋」にも立ち寄りました。

朱色の柱と緑色の扉があり、入口にはしめ縄と白い紙垂が掛けられています。扉の奥には暗い岩窟が見え、海辺に並ぶ夫婦岩とはまた違う姿の参拝所でした。

三重県二見興玉神社の天の岩屋と銅像

二見興玉神社の公式案内によると、ここは、かつて岩窟の中に宇迦御魂大神を祀っていた三宮神社の遺跡です。また、日の神を拝む場所としての由来を持ち、天照大御神がお隠れになった天の岩屋とも伝えられてきたそうです。

夫婦岩や蛙で知られる二見興玉神社ですが、境内を歩くと、岩戸伝説につながる場所にも出会うことができました。

→ 二見興玉神社公式:天の岩屋

二見の天の岩屋と、志摩の天の岩戸は別の場所

今回の旅では、2日目に二見興玉神社の「天の岩屋」、3日目に志摩市恵利原の「天の岩戸」を訪ねました。

二見の天の岩屋は、伊勢市の二見興玉神社の境内にある場所。一方、志摩の天の岩戸は、「恵利原の水穴」とも呼ばれる、森の中にある場所です。

志摩の天の岩戸を知ったきっかけは、賢島へ向かう途中で見つけた看板でした。雨の森を歩いた体験と、駐車場・所要時間については、別の記事にまとめています。

→ 天の岩戸は三重・志摩にも|恵利原の水穴の駐車場・所要時間

二見興玉神社のカエル|「無事にかえる」「お金がかえる」

二見興玉神社で印象に残ったのは、境内のあちこちにいるカエルたちでした。置き物や銅像など、それぞれ表情が違い、歩きながら探す楽しさもあります。

なぜカエルが多いのかというと、御祭神である猿田彦大神のお使い「神使(しんし)」として大切にされているからです。「無事にかえる」「貸したものがかえる」「若がえる」など、縁起のよい言葉にも結びついています。

「お金がかえる」という願いもあり、神社では金運にちなんだ「金銀蛙」などのお守りが授与されています。私が立ち寄ったお土産屋さんの中にも、「金かえる」と書かれたお賽銭の場所がありました。

お財布の「がま口」も、口金を開いた姿がガマガエルの口に似ていることから付いた名前です。カエルとお金のつながりは、身近な暮らしの中にもあるのですね。

この日はずっと雨でしたが、カエルの銅像たちは、どこか雨を喜んでいるように見えました。

伊勢神宮の参拝前に二見興玉神社へ|浜参宮と禊橋

二見浦には、伊勢神宮へお参りする前に、海水で心身を清める「浜参宮(はまさんぐう)」の習わしがあります。

現在も、二見興玉神社でお祓いを受けてから、伊勢神宮へ向かう参拝者がいます。昔ながらのお伊勢参りの流れをたどりたい方は、二見から訪れる旅程もよいと思います。

境内には、龍宮社へと通じる「禊橋(みそぎばし)」もあります。海の景色を眺められる橋で、私も心身を清める気持ちを込めて渡りました。

私たちは途中で引き返してしまったのですが、「禊橋」より更に奥まで行くと「龍宮社」もありますので、ぜひ奥まで歩き、参拝されてくださいませ。

二見で参拝し、海辺を歩いてから伊勢神宮へ。これからお参りに向かう気持ちを整える時間として、禊橋もあわせて巡ってみてはいかがでしょうか。

二見興玉神社の夫婦岩|海の向こうに富士山が見えることも

二見興玉神社を象徴する夫婦岩は、縁結びや夫婦円満の象徴として親しまれています。また、海中の興玉神石と日の出を遥拝する、鳥居の役割も持つ岩です。

そして、夫婦岩の向こう側には、天候などの条件がそろうと富士山が見えることもあるそうです。夏至の頃には、夫婦岩の間に見える富士山と日の出が重なる光景を目当てに、多くの人が訪れます。

必ず見える景色ではありませんが、夫婦岩の先に富士山があると知ると、目の前の海の向こうまで思いが広がります。

禊橋を渡り、心身を清める気持ちで歩く

境内では、禊橋も渡りました。

私も心身を清める気持ちを込めて橋を渡り、松も見てきました。海辺を歩きながら、ここから伊勢神宮へ向かう旅を始めました。

二見興玉神社のオオシャコ貝|沖縄産・150歳と紹介された貝

二見で驚いたのは、大きなシャコガイも飾られていたことです。

現地の案内には、沖縄産で推定150年と書かれていました。本当に大きな貝で、思わず目が留まりました。

神社の公式サイトでも、境内のオオシャコ貝は沖縄産で150歳と紹介されています。奉納した杉谷房雄名誉宮司には、沖縄の波上宮で奉仕された経歴があるそうです。

三重県二見興玉神社の沖縄産オオシャコガイ推定150年

→ 二見興玉神社公式:オオシャコ貝

お伊勢参りの途中、思いがけず地元の沖縄につながるものに出会う。遠くまで来た場所で沖縄を感じられたことが、嬉しかったです。

猿田彦神社の参拝記|みちひらきの神さまと方位石

二見興玉神社の後は、猿田彦神社へ向かいました。

猿田彦大神は、天孫降臨のときに道案内をしたと伝わる、みちひらきの神さまです。二見でたくさんの蛙に出会った後に、そのお使いが仕える神さまを祀る神社へ参拝する流れになりました。

境内で印象に残ったのは、干支が刻まれた八角形の方位石です。

公式の説明では、かつて御神座があった場所を示す石とのこと。多くの方が参拝され、石のところにはお賽銭も置かれていました。

私も自分の干支に触れ、お賽銭を納めてきました。

→ 猿田彦神社公式:方位石と境内の案内

伊勢神宮・外宮へ|土宮・風宮・多賀宮と神楽殿でのご祈祷

伊勢神宮・外宮の多賀宮と神楽殿の外観を、雨の森とともに描いた水彩調のイメージイラスト

猿田彦神社の次に訪ねたのは、伊勢神宮の外宮です。お伊勢参りは外宮(げくう)・内宮(ないくう)の順で周ると良いとされています。

外宮では、天照大御神のお食事を司る豊受大御神が祀られています。今回は、土宮、風宮、多賀宮にもお参りしました。

外宮で参拝した3つの別宮と御祭神

別宮読み方御祭神
土宮つちのみや大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)
風宮かぜのみや級長津彦命(しなつひこのみこと)・級長戸辺命(しなとべのみこと)
多賀宮たかのみや豊受大御神荒御魂(とようけのおおみかみのあらみたま)

公式案内では、土宮は土地を守る神、風宮は風雨を司る神を祀る別宮として紹介されています。多賀宮には、豊受大御神の荒御魂が祀られています。

→ 伊勢神宮公式:外宮の各宮と御祭神

外宮の神楽殿でご祈祷を受ける

お参りをした後は、外宮の神楽殿でご祈祷を受けました。私が納めた初穂料は8,000円です。

神聖な儀式に立ち会う時間も、今回のお伊勢参りの大切な体験になりました。

ご祈祷には種類があり、初穂料も内容によって異なります。希望する方は、公式の案内や受付で確認してください。

私たちは事前に予約して行きました。

→ 伊勢神宮公式:ご祈祷の案内

伊勢神宮外宮神楽殿│祈祷場所

祈祷はこちらの神楽殿の奥で行われました。内部では撮影は禁止です。

外宮の神楽殿では、初めてご祈祷を受けました。

広い殿内には、楽器や舞を担当する方々が左右に4名ずつ並び、白装束の神職の方によって祈祷が執り行われました。祝詞や音楽が響く中、普段の参拝とはまた違う、神聖な時間を過ごすことができました。

伊勢神宮・内宮の参拝記|夕方の参道と参拝時間の注意点

外宮での参拝とご祈祷を終えてから、内宮へ向かいました。

内宮に着いたのは、日の落ちる頃。時間ぎりぎりに到着したうえ、途中で道に迷って戻ってしまい、正宮へ向かう頃には参拝の終了時刻になっていました。

私たちが最後の参拝者だったようで、その日は警備の方に声をかけていただき、お参りすることができました。

伊勢神宮内宮夕方の御正殿

歩いているのは私たちだけ。暗くなった参道には灯りがともり、神秘的な雰囲気を感じました。

忘れられない景色でしたが、次に訪れるときは、もっと早く着いて落ち着いて歩きたいと思います。

伊勢神宮の公式案内では、10月から12月の参拝時間は午前5時から午後5時までです。当日の対応はその時の体験であり、終了後の参拝を案内するものではありません。

→ 伊勢神宮公式:参拝時間

2日目の夜は満船屋へ|沖縄から集まった9人で宴会

夜は、伊勢の月の宮通りにある「満船屋」で、沖縄から集まった9人で宴会をしました。

お料理はどれも美味しく、松阪牛や伊勢エビなど、三重ならではの食事を楽しみました。

神社を巡る時間に加えて、みんなで地元の美味しいものを囲む時間も、今回の旅の思い出です。

→ 満船屋公式サイト

3日目は志摩の天の岩戸へ|賢島への道で見つけた看板がきっかけ

旅の3日目は、志摩市恵利原の天の岩戸へ向かいました。

この場所を知ったのは、賢島へ向かう途中で「天の岩戸」の看板を見つけたことがきっかけです。高千穂を思い浮かべていた私は、調べてみて、三重県にも岩戸伝説を伝える場所があることを知りました。

雨の森を歩いてお参りした体験は、別の記事に詳しくまとめています。

→ 天の岩戸は三重・志摩にも|恵利原の水穴の駐車場・所要時間

伊勢神宮の参拝記まとめ|津から始まり、二見・伊勢・志摩へ

  • 初日は移動が中心となり、夕方に到着した津で津観音を参拝しました。
  • 2日目は、二見興玉神社、猿田彦神社、外宮、内宮の順に巡りました。
  • 外宮では土宮・風宮・多賀宮にもお参りし、神楽殿でご祈祷を受けました。
  • 夜は満船屋で9人の食事を楽しみ、3日目は志摩の天の岩戸を訪ねました。

旅先で調べて初めて知った、津観音とお伊勢参りの関わり。雨の中で嬉しそうに見えた蛙たち。そして、二見で見つけた沖縄産の大きな貝。

いつもはヨーロッパの旅や神話を書いていますが、今回のお伊勢参りでは、日本にも、実際に歩いて知りたくなる場所がたくさんあると感じました。

津から旅を始められてよかった。そう思える2泊3日の参拝旅でした。

二見の次は猿田彦神社へ|みちひらきの神さまに参拝体験日:2026年10月24日〜26日。公式情報の確認日:2026年10月28日。

 


 

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