サンタクロースの起源はフィンランドが重要な要素となっています。というのも、フィンランドにはサンタクロースの公式な故郷とされる「サンタクロース村」があるからです。
ですが、サンタクロースのモデルとなったのは、トルコの聖ニコラウスという人物。彼の人に物を贈る行動が現在にも続くサンタの起源になっているとされています。
そして、現在のサンタクロースの一般的なイメージは赤い衣装のおじいさんですが、元々は違う姿とされていました。
現在でのサンタクロースのイメージは、コカ・コーラのキャンペーン広告が起源になったとされており、世界にも広まっているのです。
更に、北欧神話のオーディンがモデルとされている話もありますので、この記事を読んでクリスマスとサンタクロースの起源や由来、フィンランドとの関係を楽しんでみてください♪
サンタクロースの起源はフィンランド!サンタクロース村と歴史的背景
サンタクロースの起源に関して、ヨーロッパのフィンランドが重要な場所となっています。
フィンランドのラップランド地方には、サンタクロース村(フィンランド語: Joulupukin Pajakylä)があり、サンタクロースの公式な故郷とされています。
フィンランドのサンタクロース村での主なアトラクション
サンタクロースの故郷「サンタクロース村」は観光地としても人気で、フィンランドのロヴァニエミにあります。ここでは一年中サンタクロースに会うことができますよ♪
- サンタクロースオフィス: サンタクロースに会える場所で、訪問者はサンタと直接会話し、記念撮影を楽しむことができます。サンタは多くの言語を話すことができ、日本語を話せるサンタもいます。
- サンタクロース郵便局: 世界中から届く手紙を受け取る郵便局で、ここから手紙を送ることも可能です。特別な消印が押された手紙は、観光客にとっても素敵な土産になるでしょう♪
- トナカイのそり体験: トナカイに乗って村を巡るアクティビティも人気です。冬のアクティビティとして多くの観光客が楽しんでいます。
- オーロラ観賞: サンタクロース村はオーロラ観賞にも適した場所で、特に冬季には美しいオーロラを見ることができます。
サンタクロース村の住所はこちら。
フィンランドのサンタクロース
フィンランドのサンタクロースは、フィンランド語で「ヨウルプッキ」と呼ばれ、これは「クリスマスのヤギ」という意味があり、クリスマスの象徴として親しまれています。
この名前は、古代の北欧神話に由来しており、冬至の祭りに登場する山羊の姿をした存在でした。
時が経つにつれて、この伝説はキリスト教の影響を受け変化し、現在のサンタクロースのイメージに変化したのです。
赤い衣装に白いひげのおじいさんといったイメージは、フィンランドのサンタクロースも同じです。
19世紀にアメリカで広まったサンタクロースのイメージと融合し、現在のような国際的なサンタクロース像が形成されました。
アメリカで広まったとされるサンタクロースのイメージについては、この後に記載しています。
日本と同じく、フィンランドのクリスマスには、家族での食事や贈り物の交換が行われます。
フィンランドのサンタクロースもまた、クリスマスの時期に伝統的に赤い衣装をまとい、トナカイのそりに乗ってやってきて、子供たちにプレゼントを配るという役割を担っているのです♪
Googleではクリスマス時期になると「サンタを追いかけよう」というページが出現し、サンタクロースの現在地を確認することができますよ♪
クリスマスでのサンタクロースの起源とヨーロッパの関係
サンタクロースの起源は、4世紀頃に小アジア(現在のトルコ)で実在したミラの司教であった聖人、聖ニコラウスが由来となっています。
彼は慈悲深い人物であり、貧しい人々を助けるために多くの慈善を行ったとされています。
特に有名な逸話として、ある商人が3人の娘を身売りさせなければならない状況にあった際、ニコラウスが夜中にその家に忍び込み、煙突から金貨を投げ入れました。
この金貨は暖炉の近くに干してあった靴下に入り、娘たちは身売りを免れました。
この逸話が、クリスマスに靴下を吊るしておくとサンタクロースがプレゼントを入れてくれるという習慣の起源となりました。
また、ヨーロッパ各国では、サンタクロースに関する伝承や習慣が異なります。
例えば、オランダでは「シンタクラース」と呼ばれ、14世紀から12月6日に祝われるシンタクラース祭が行われていました。この祭りは17世紀にアメリカに伝わり、「サンタクロース」という名前になったとされています。
また、オーストリアではクリスマスイブの24日にプレゼントを開ける習慣があり、サンタクロースではなく「クリスキンデル」という存在がプレゼントを運んでくるとされています。
「クリスキンデル」は”キリストの子供”を意味し、サンタクロースとは異なり、カトリックの伝統に基づいている文化です。
これはカトリックとプロテスタントの違いによるもので、イギリスでは25日にプレゼントを開ける習慣があります。
また、前の項目でご紹介しましたが、フィンランドにはロヴァニエミという町に「サンタクロース村」があり、ここでは本物のサンタクロースに会うことができる観光地として知られています。
「サンタクロース村」は世界中から観光客も訪れる有名な観光スポットです。
このように、サンタクロースはヨーロッパ各地で異なる形で存在し、それぞれの文化や伝統に根ざした独自のストーリーや習慣があるのです。
サンタクロースの衣装の起源はコカ・コーラの影響
コカ・コーラとサンタクロースの関係は、1931年に始まっています。
この年、コカ・コーラは広告キャンペーンでサンタクロースを使用し、アーティストのハッドン・サンドブロムが描いたサンタクロースのイメージが広まります。
このサンタクロースは、赤い服を着た陽気で親しみやすい老人として描かれ、現在のサンタクロースのイメージの基礎を築きました。
コカ・コーラの広告キャンペーンは、サンタクロースのイメージを大きく変えました。
それまでのサンタクロースは、地域や文化によって異なる姿をしていましたが、コカ・コーラの広告によって、赤い服を着たサンタクロースが世界的に認知されるようになったのです。
このキャンペーンは、サンタクロースをクリスマスの象徴として定着させるものでした。
そして、コカ・コーラのサンタクロースのイメージは、年々進化してきています。
初期の広告では、サンタクロースは家庭的で親しみやすい存在として描かれ、家族と一緒に過ごす姿が印象的でした。
その後、サンタクロースはより多様なシチュエーションで描かれるようになり、コカ・コーラのブランドイメージとなっています。
コカ・コーラのサンタクロースは単なる広告キャラクターを超え、クリスマスの象徴として世界中で愛されているのです♪
サンタクロースの起源は北欧神話オーディーンも由来
サンタクロースの起源は、北欧神話の最高神オーディンとも関連があります!
オーディンは北欧神話における主神であり、戦争、死、知恵、詩の神として知られている存在です。
彼は片目を失った老人の姿で描かれ、知恵を得るためにミーミルの泉の水を飲む際に片目を犠牲にしました。この行為によって、オーディンは深い知識と魔術の力を手に入れたとされています。
また、オーディンは「戦士たちの父」とも呼ばれ、戦場で倒れた勇者たちをバルハラに導く役割を持っています。
そして、彼は8本脚の馬スレイプニルに乗り、思考と記憶を象徴する2羽のワタリガラス、フギンとムニンを従えており、このワタリガラス達は世界中を飛び回り、オーディンに情報をもたらすのです。
オーディーンの持ち物には、槍グングニルや黄金の腕輪ドラウプニルがあり、これらは彼の力と権威を象徴しています。
サンタクロースの起源とされるオーディンはその複雑な性格から、多くの異なる名前や称号を持ちました。彼はしばしば旅人として現れ、人間界に降りて様々な試練や冒険を経験したのです。
オーディンは人々に病気を治したり、未来を予言したりするために訪れる存在であり、多くの神話や伝説に登場します。このイメージが後のサンタクロース像に影響を与えました。
北欧神話については、こちらの記事も参考にされてみてくださいね。
サンタクロースはいつくるのか!クリスマスが12月25日の起源
クリスマスは、イエス・キリストの降誕を祝う祭日であり、毎年12月25日に祝われるのが一般的。
一方で、サンタクロースはいつくるんだっけ、と分からなくなる方も多いようです。ここではクリスマスの日付の起源とサンタさんがいつくるのかご紹介します♪
現在のクリスマス12月25日の日付は、古代ローマ帝国の太陽信仰に由来しているとされています。または、ミトラ教が12月25日を「不敗の太陽神を祝う日」と定めていたことが影響しているという説もあります。
クリスマスの名称は、英語の「Christmas」に由来し、これは「キリスト(Christ)」と「ミサ(Mass)」を組み合わせた言葉です。
クリスマスは元々キリスト教の重要な祭日であり、イエス・キリストの誕生を記念するものですが、実際の誕生日は不明。
現代のクリスマスは、クリスマスイブ(12月24日)から始まり、クリスマス当日の12月25日までが祝われる期間となっています。
また、サンタクロースが来る日付も一般的にクリスマスイブである12月24日の夜から25日の朝にかけてやってくるとされており、多くの家庭では子どもたちが寝ている間にサンタクロースがプレゼントを置いていくという習慣があります♪
日本でも、クリスマスの朝にプレゼントが枕元にあるのが一般的なイメージですよね♪
まとめ
- サンタクロースの起源はフィンランドが重要な場所
- フィンランドにはサンタクロース村があり、サンタクロースの公式な故郷とされている
- サンタクロース村は観光地としても人気で、フィンランドのロヴァニエミにある
- サンタクロースは4世紀ごろの聖ニコラウスが起源
- ニコラウスは貧しい人々を助けるために多くの慈善を行ったため、それがサンタクロースがプレゼントを配る由来となっている
- コカ・コーラの広告が起源となり、現在のサンタクロースは赤い衣装のイメージとなっている
- クリスマスはイエス・キリストの降誕を祝う祭日であり、毎年12月25日
- サンタクロースはクリスマスイブである12月24日の夜から25日の朝にかけてやってくる
フィンランドでは年中サンタクロースに会えるので、フィンランドへのご旅行や観光に行く際にはサンタクロース村へも足を運んでみてください♪
また、クリスマスの時期にはヨーロッパ各地でクリスマスマーケットも開催されているので、こちらの記事も読んでみてくださいね。
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